コミュニケーション能力と深層心理
ふと、ある言葉を目にして、
コミュニケーション能力2級認定講座に参加してきました。
その感想は、
「こんなにシンプルなことだったのか!」という驚きと共に、
「なぜ、こんなに大事なことをこれまで知らずに過ごしてしまったのか。」
という悔しい思いです。
何があったのか?と言うと、
「自己重要感」という考えを知ってしまったこと。
私にも、あの人ともっと仲良くなりたいとか、気に入られたい、
という目的(正直に言えば、欲)があって、
コミュニケーションの本を読んでスキルを試しては、自分なりに磨いてみました。
しかし、これがなかなか思いどおりには行かない。
スキルは当然身につきました。ただ、なぜそのスキルが効果があるのか
というロジックは、本だけでは不十分だったのかもしれません。
ロジック→実践→ロジックを腑に落とす
という講座の流れも、私としては非常に有意義だったと思っています。
さて、講座で知った自己重要感という考え方。
「人間の深層心理には、自分を認めてもらい、
自分の存在価値を確かめたいという欲求を
生まれながらにして持っている。」
(出典:日本コミュニケーション能力認定協会テキスト)
この概念を学び、
では、自己重要感という、人の心理欲求をどうやって満たしていくのか?
を学んだわけです。
その方法は非常にシンプル。
それなのに、日頃いかにこのシンプルなことを怠ってきたかに気付かされました。
(というよりも、知らなかったと言えます。)
初めは本で読んで知っていることばかりではないかと思いつつ
講座に行きましたが、人の心を掴む「肝」を伝授された感覚です。
人は思ったこと、感じたことを、言動として表に出す。
つまりコミュニケーションは、自分を表に出す方法。
コミュニケーションスキルを磨くには、何より人の心理を理解していくことが
基盤だと、自分の中ではっきり腑に落ちました。
余談ですが、講座に行ってみようかと思ったのも、協会のホームページに
今の人間関係は、あなたのコミュニケーションの結果だというような
ことが書かれた記事を読んだから。
その協会のホームページはこちら
⇒ 日本コミュニケーション能力認定協会
本当か?と疑いましたが、
人間関係とは、心を交わして築かれるものだと考えるに至り
納得することができました。
コミュニケーション能力が人間関係で推し量れる、というのは
非常にわかりやすい自分のための指標ですね。
今、とある人との微妙なぎくしゃく感を修復することをテーマに、
自己重要感を満たすことを試し始めました。
(仮に苦手な相手であっても、自分の練習と思えば気楽にできそうです)
どのくらいの期間で関係が変わるか、どんな風に変わるか、
また結果をここに書きたいと思います。
人の心を動かすコミュニケーション
あなたも、
「人間関係を思いどおりにしたい」とは思いませんか?
操作的、支配的に聞こえるかもしれませんが、そういうつもりではありません。
間違った考えを起こせば、巧妙な詐欺師のように、
人を操作も支配もできるかもしれないのですが・・・。
そのくらい、人の心理を知るというのは威力がある、と実感しているところです。
先日の記事のとおり(上記の記事です)、
目下、少しぎくしゃくしている人との関係を修復するために、
スキル(自己重要感を満たす、という方法)を試しています。
現状どんな変化があったかというと、
拍子抜けするくらい、あっさりわだかまりは解消してしまいました。
やったことと言えば、普段の業務的な会話に、ひとことふたこと意識的に言葉を
足すようにしただけ。そこから会話がやたらと発展するようになりました。
これまでそんな話は無縁の関係でしたが、今ではその人の趣味まで教えてもらいました。
これほどスムーズに解消された理由を自分なりに分析してみると、この3つに絞られます。
1.相手の見方を変えた
(この人も自己重要感※が満たされていないのだ、と見ることにした)
2.思い込みをなくした
(相手も自分と同じように距離を置いている、という自分の思い込み)
3.プライドを一旦捨てて実践した
※自己重要感:
「人間の深層心理には、自分を認めてもらい、
自分の存在価値を確かめたいという欲求を
生まれながらにして持っている。」
(出典:日本コミュニケーション能力認定協会テキスト)
協会のホームページはこちら
⇒ 日本コミュニケーション能力認定協会
1、2は講座で得た収穫。
これを得たからこそ、
そもそもぎくしゃくしていると思っているのは自分だけかもしれない。
それならば、相手を変える必要はなく、自分を変えれば良いのだ、と気づくことができました。
そして、スキルを実際に使っていく上では、3のプライドを一旦捨てたことも
重要だったと思っています。
人間関係を変えよう、何か変えようとして
これまでと違う接し方をしたり、話しかけたこともない人に言葉をかけたりすると、
周囲から「いきなり態度が変わった」「あの人、何かあったんじゃないの?」とか、
時には「急に頑張っちゃってるよね。」なんて見られることになる。
自分が変わろうとする時に、周囲は味方とは限らない。
これは結構多くの人がぶつかる壁かもしれません。
けれど実際のところは・・・、
自分が思っている以上に他人は自分のことを気にしていないもので、
ただただ、変わる必要なんてない、という自分のプライドが足を引っ張っている
だけなんですよね。
本やセミナー、授業で新しいことを学んでも、実行できるのは
わずか数%の人しかいないという話を聞いたことがあります。
この壁を超えるかどうかが、数%に入れるかどうかの違いなのかも?
そんな風にも思います。
さて冒頭に挙げた
「人間関係を思いどおりにする」こと。
くり返しますが、人を支配しようとか操作しようということではないです。
もっと深く関わりたい人とは、相手が自分のことを自ら話してくれるように
コミュニケーションを取っていけばいい。
相手を怒らせたいのであれば、たったひと言で怒らせることはできるし、
喜ばせようと思えば、それも案外簡単だったりする。
そう気づいてから、「あの人とどんな関係になろうか」なんて、
これまで考えもしなかった思考をするようになりました。
人と会う前にコミュニケーションの作戦を立てる、なんてことにも
楽しさを見出しています。
「相手次第とか縁やタイミング」だと思っていた人間関係は、
「自分の関わり方次第」で案外何とかできるものなのでしょう。